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ひろうち92tトップ > ゲーム一般 > 桃太郎電鉄シリーズ

桃太郎電鉄(通称桃鉄シリーズ)も90年代、かなりブームになった
ゲームのひとつです^^
最近あまり見なくなりましたが、ゲームのシステム自体は覚えてますし、
現在の会社経営のやり方や経済の仕組み、投資についてなど
色々と勉強になることも多かったゲームです^^



↑ 基本はスポンサーとなって投資し、会社を大きくしていくことが目的となります

ゲームのシステムとしては、鉄道会社の社長になり、
毎月、すごろくのようにサイコロを振って全国を旅しながら
全国の物件を買い、資産を増やしながら日本一の社長を
目指すというシンプルなもの。
期間は1年〜99年まで選べますが、10〜20年くらいが妥当。
1年は4月からスタートし、翌年の2月までのサイクルになります。
(ちなみに3月は決算月として移動することはできませんが、
各物件などからの収益が入ります)



プレイした桃鉄シリーズは1〜HAPPY(6作目)までになりますが、
VかDXが一番面白かったので、桃鉄DX(4作目)を例にとって行くことにします。
そう思う理由なんですが…
U以前は割とイベントが地味で資産形成が意外と楽に行くこと。
勝敗はサイコロ運に左右されることが多いですね…(゜-゜)
HAPPY以降はボンビラス一味が強力すぎて他のイベントがかすんでしまうこと。
キングボンビーの悪行は作品を追うごとに強化されてますし、
7ではキングボンビーを超えるギーガボンビーも登場します((+_+))
桃鉄シリーズは旧作ほどモノポリーのような地味なゲームで、
作品を追うごとに派手な印象になっていきます。
バランス的にもDXあたりがベストだと思うわけです^^
ちなみに基本的なルールはどの作品でも同じなので、DXを載せてはいますが、
他の作品も同じような流れになります。



ゲームは1人1人がサイコロを振ることで1サイクル。
それぞれの社長たちには目的地が定められており、そこに向かうことになります。
目的地に到着すると、到着報酬がもらえ、次の目的地が告げられます。
このとき、一番遠くにいたプレイヤーには貧乏神がとりついてしまいます。



途中には赤や青の駅、物件を買える駅などがあり、以下のような特徴があります。

・青の駅 : 収益を得られる駅(夏場は多く、冬場は少ない)
・赤の駅 : 損失が出る駅(夏場は少なく、冬場は多い)
・黄色の駅 : カードをもらえる駅(カードは非常に有益なものが多く、
   使い方次第で勝敗を大きく左右するが、デビルカードのように
   毎月損失だけを生み、効果が切れるまで捨てることもできない
   カードも存在する)

・黒い駅 : ブラックカードでマスクされた赤・青・黄色の駅。
・紫の駅 : 物件を買える駅。
・☆の駅 : カードの売買をする駅
・建物状の駅 : 目的地に選ばれる駅。物件を買うことも可能。
・港・空港 : 特に何も起こらない。作品によっては記念カードをもらえる作品もある
・Rの駅 : ロボット研究所。キングボンビー対策のロボットを販売している(V以降)


また、V以降は景気というものもあり、以下のような特徴があります。



・バブル : 景気が良くなり、青の駅や目的地の報酬が倍になり、
  赤の駅の損失は半分になる。

・不況 : バブルとは逆に景気が悪い状態。青の駅や目的地の報酬が半分で、
  赤の損失が倍になる。

・大恐慌 : 滅多にないが、不況よりもさらに深刻な経済危機。
  青の駅がみんな赤になってしまい、しかも損失額は通年の倍。
  目的地報酬金も4分の1に激減。


景気は1年単位なので、上記のような状態が1年間続くことになります。
頻度としては、不況が7〜8年に1度くらい。バブルが20〜30年に1度くらい。
大恐慌は50年以上プレイしたときに1度くらいですかね…



実際にプレイをしていると、イベントは実に豊富。
1回のプレイでは全てを見ることは不可能に近いです。
また、プレイ年数が長くなるほど、資産も大きくなるので、
発生するイベントも多くなります(^^ゞ
基本的に貧乏だとチャンスがほとんどないので、
イベントはほとんど発生しないんですね…
逆にお金持ちは色んなイベントに遭遇します。
…が、良いイベントばかりではありません(^^ゞ


↑ 現金を多額に持っていると遭遇するスリの銀次。現金の4分の1〜全額奪われます。
  場合によっては数百億とか法外な金額をふんだくられることも…
  ちなみに返済不能な借金をしているときに遭遇すると半額払ってくれます。意外と義理堅い男?



↑ 主要都市を襲う怪獣たち。誰かが独占してたりするとその町を襲ってきます。
  襲われるとその都市の物件は跡形もなく壊されてしまうので、モモトラマンや金太郎で撃退します
  ただし、たまに怪獣たちに負けることも…




↑ 現実の世界でも遭遇する自然災害。基本的にこれらは不可避なので、
  保険カードを持つかこれらの被害に遭いやすい物件を持たないように工夫が必要です


これらの被害に遭うのは言うまでもなくその都市にあった物件…
…つまりその都市の物件を買った社長ということになります。
噴火する火山はキラウェア(ハワイ)、阿曽山(熊本)、桜島(鹿児島)、
富士山(甲府、熱海、静岡)が被害を受けることになります。
火山の損害はその物件の額の半分と大きいので、たびたび噴火されると
年収益を大きく上回ってしまうため、これらの被害の遭いやすい都市は
買わないのも良い選択肢だと思います(゜-゜)
農林物件は売れないので、資産の少ない序盤の頃はこれらを買って
損失を出した揚句、伸びるに伸びれないこともありますので…(@_@;)
また、台風も夏場になるとたびたびやってきては被害をもたらします。
傾向としては、九州地方が特に自然災害に遭いやすく、
東京などの主要都市は怪獣たちによく襲われる傾向にあります。
大雪は降る場所によっては被害をもたらすケースと臨時収入に
なるケースがあり、ニセコや湯沢などではスキー客の増加で収入に。
逆に東京や名古屋などの都市部で降ると大きな被害をもたらします。




イベントは大きく、臨時収入などの発生する収益系と
プレイヤーがスポンサーになって契約する投資系、
そして、上記で紹介したような損失系のイベントがあります。


↑ 投資系のイベントは失敗して損失を出すこともある。嫌ならスポンサーになるのを断ることも可能

基本的に物件や資産を持たない貧乏会社のうちはいずれの
イベントも遭遇しないため、序盤の頃は比較的ゲーム進行はスムーズ…^^
徐々に会社規模が大きくなっていくと毎月のようにイベントが発生
するようになり、所要時間がかかるようになってきます。



さて、桃鉄シリーズと言えば忘れてはならないのが奴らの存在…^^;
目的地から一番遠かった人に取りつく貧乏神…
毎月、勝手に物件を売ったり無駄遣いをしたりで
ろくなことをしないわけですが、何より恐ろしいのがU以降登場する
キングボンビーに変身すること…((+_+))
貧乏神(キングボンビーも同じ)は誰かとすれ違うたびにそっちに移っていくので、
なすりつけてしまうことがベストだったりします^^
キングボンビーは自然災害以上に恐ろしいほどの被害をもたらすので、
とにかく自分のところで暴れさせないこと。
なすりつけられたら特急系のカードを持っているなら即使いましょう。
(「あっちいけカード」というなすりつけ専用カードもありますが、キングボンビーには無効)
キングボンビーは最初に取りついた人のカードを全部捨てることが多いので、
長期間取りつかれやすく、もったいぶらずに使わないと
取り返しがつかなくなってしまいます。
あとは、それでも無理ならメカボンビーなどを出動させることになります。
(↑ これができるのはV以降)


↑ カプセルロボはあまりあてにできません。RXでようやく五分くらい。退治は最終手段と考えた方がいいでしょう。

基本的には、資産は大きい方がキングボンビー対策もできるため、
有利な場合が多いです。
ただし、過信は禁物で、キングボンビーは攻撃の回避率が高いので、
メカボンビーでもまだ不利。基本戦略はなすりつけがベストと言えます。

キングボンビーの悪行にはシリーズによって多少違いはありますが、
以下の4つはどの作品も共通。これらの悪行が中心となっています。

・プレイヤーの持っているカードをすべて捨てる
・お金を捨てる サイコロ10個振った目の合計×年数の2乗×10万円
 (DX以降はこれを1か月の間に何回もやられることも…)
・サイコロ2個振った目の合計の物件を捨てる
 (Uでは売られるだけなので半額は戻る。DX以降では年数が進むと、
 サイコロの数が増えてより多くの物件を捨てられる)
・買い占めた都市をつぶす (Uではこれも売られるだけです)


また、キングボンビーは貧乏神より頭が良く、無駄なことはしないので
(例えば、貧乏神と違い、物件の合計が12に満たない時には物件を
 捨てる系はしてこない)
必ず大きな被害を受けるようになっています。



妨害系カードも毎作パワーアップしており、勝負の要とも言えます。
そもそも現実では出来ないのがこういった人の妨害^^;
資産の差が大きい場合、どうしてもノーマルカードだけでは
競り負けてしまうので、主にトップはマークが必要だったりします。
…とはいっても、実は妨害対象はプレイヤーが指定できるのではなく、
まったくのランダム。
従って、結局は運に左右されます。
マルサカード(※)のように大きな影響力を持つカードもありますが、
2位のプレイヤーに当たった場合、トップとの差が大びらきしてしまうことも…
ちなみに、スリの銀次カードや江戸っ子カードなどのように
直接相手に損害を与えるカードと、牛歩カードや冬眠カードなどのように
相手の動きを封じ、キングボンビーなどと組み合わせることで
間接的に相手に大打撃を与えるカードがあります。


↑ 2位のプレイヤーが大打撃を受けた例。キングボンビーも同じように大きな影響力を持ちます

(※ 妨害の典型とも言えるカード。マルサの女が一人のプレイヤーの総資産の4分の1を
 税金として奪っていくので、一発逆転の起こりやすいカード。
 最大、そのプレイヤーの総資産を半減させることが可能)


ちなみにCOMとも対戦できますが、COMは人間よりも頭が悪く、
かわりに運だけは良くなっています。
そのため、あまり相手にはしていませんでしたが…
さるかわあたりまでなら実力で倒すことができますが、
それ以上になると勝つためには運も必要になるため、
負けることが多く、正直なところCOM自体あまり好きではありませんでした。
U以降はみんなこの顔ぶれになっており、特徴も同じです。



赤鬼 : カードを使わない。長期戦になるほど有利。
馬鬼 : 農林物件しか買わない。資産形成が下手なので、やはり長期になるほど有利。
きじた : 目的地に向かってがむしゃら。真冬の赤の駅にも進行路上に貧乏神が
  いようが平気で向かっていくので、大コケすることも多い。
  自分が目的地から一番遠くなければ放っておいても問題ない。

さるかわ : とにかく人の妨害が大好き。妨害カードを入手すると翌月必ず使う。
  ただし、計算ずくで使うわけではなく、あくまで愉快犯。
  守りは弱いので、その隙にキンボビなどに取りつかせたりすることも簡単。

いぬやま : 地味にコツコツ貯める派。妨害しないとかなり手ごわい。
  人の妨害はしてこないので、こちらから先制攻撃をお見舞いし、打ち崩すのが○。

かぐや姫(Uだけ夜叉姫) : 貧乏神が大嫌い。貧乏神が取りつくとなすりつけを
  最優先するが、それ以外に目立った欠点はない。手ごわい相手。

あしゅら : 移動系カードの重要性をよく知っており、カード売り場などにも
  積極的に止まり、特急系カードをよく買う。
  確実に目的地を目指すが、危険なことはしない。
  封印カードなどを使ってカードを封じないと勝つのは難しい。

えんま : ほぼ何でもやってくる最強COM。妨害はあまりしてこないものの
  たまに使うので油断はできない。あしゅら同様カードを使って目的地を
  目指すので、こちらから攻撃を仕掛けないとまず勝つことはできない。
  勢いに乗ってしまうと、そう簡単に崩せないので、
  撃破にはピンポイントターゲットで、タイミングを見極め、
  陥れるための周到な準備が必要。


まぁ、割とおちゃらけた雰囲気のある桃太郎電鉄シリーズですが、
会社経営がそのままゲームになったようなものなので、
楽しめた一方で、色々な勉強にもなりました^^
もう十何年も前のゲームになりますが、システム自体は
良くできてると今でも思います^^



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